長期のダイエットではCPF比を変化させよう

長期のダイエットではCPF比を変化させよう

ダイエットには様々な方法がありますが、少し前に出た研究では、どれも大差がないという結果が出ています。

Comparison of Weight Loss Among Named Diet Programs in Overweight and Obese AdultsA Meta-analysis
JAMA. 2014;312(9):923-933. doi:10.1001/jama.2014.10397.

しかしその中でも効果が高かったのはローカーボ・ダイエットで、体重の減少幅は一番大きくなっていました。また脂肪を控える低脂肪ダイエットにも効果がありました。

では健康面ではどうでしょうか。次の報告では、地中海式食事がもっともダイエット効果があり、中性脂肪やコレステロールの値も良く、リバウンドも少なかったとされています。なお低脂肪の食事はリバウンドしやすかったとのこと。

Four-Year Follow-up after Two-Year Dietary Interventions
N Engl J Med 2012; 367:1373-1374October 4, 2012DOI: 10.1056/NEJMc1204792

地中海式食事はオリーブオイルを主とした脂肪の摂取量が多いということから、日本式の低脂肪・高炭水化物の食事は健康面ではやや不利となるかもしれません。
とはいえ日本でも最近はローカーボ・ダイエットが流行ってきていますが、コメが主食の日本人にとって炭水化物を抜くのはけっこうつらいもの。長期に渡って続けるのはなかなか難しいものです。

さて、BODYOPUSというダイエット法があります。この方法では本格的なダイエットの前に「プレ・ダイエット期間」を設けるのです。具体的にはプレ・ダイエット期間は低脂肪、本番のダイエット期間はローカーボとなります。この狙いはなんでしょうか。

低脂肪食の間は十分な炭水化物が摂取できますので、グリコーゲンが満たされています。その後、炭水化物を控えることによってグリコーゲンが枯渇し、水分を含めた体重が激減します。
ダイエットを長期に続けると、どうしても停滞期が生じるのですが、こうすることによって停滞期を打ち破り、メンタル的にもダイエットを続けようという気になります。

また急激に炭水化物を減らすことで、糖新生が亢進します。糖新生の際には大量のATPが消費されるため、それだけ消費カロリーも多くなり、体脂肪の燃焼が促進されます。
もちろん糖新生に伴って起こりやすい筋肉の減少を防ぐため、グルタミンやHMBなどアンチカタボリック系のサプリメントは欠かせませんが。

これが逆だと、ちょっと上手くいきません。先にローカーボを行い、その次に低脂肪食にすると、グリコーゲンの蓄積によって体重が増えてしまいます。もちろん体脂肪が増えたということではありませんが、メンタル的にダメージを負ってしまいそうです。また炭水化物を摂取することによってインスリンが多く出るようになると、脂肪合成酵素が活性化し、また脂肪分解酵素の活性が低下してしまいます。

よって長期に渡ってダイエットする場合は、先に低脂肪ダイエットを行い、その次にローカーボに移行するといいでしょう。そうすることによって減量の効果を高めるとともに、健康面でのメリットも享受することができると考えられます。


山本 義徳

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