脂肪が燃えるメカニズム Vol. 8

脂肪が燃えるメカニズム Vol. 8

消化吸収をゆっくりにするテクニックとして、繊維質を摂取すると言う方法を前回は紹介しました。しかし、他にも有効な方法がいくつかあります。

●「酢のもの」を食べる
お酢に含まれる「酢酸」には、食べた物を胃の中に長く留まらせる作用があります。またヨーグルトに含まれる「乳酸」にも、同じような作用があります。ですから「酢のもの」やヨーグルトを食事に採り入れることで、消化をゆっくりにすることができるのです。
なお、お酢にはクエン酸なども含まれますので、疲労回復効果も期待できるでしょう。

●油ものの効果
油っこいものを食べると、胃がもたれます。胃がもたれるというのは消化が悪い⇒消化がゆっくりであるということで、油ものには消化をゆっくりにする効果があることが、実体験からもお分かりいただけるかと思います。
実際のところ、「油抜きダイエット」は食べたものの消化が早過ぎるため、すぐに空腹感に襲われてしまい、意外に続けるのは困難なのです。適度に油を採り入れるようにしたほうが、カロリーは少々増えるものの、空腹感を和らげることができるため、ダイエットを長続きさせることができます。

●魚油の持つダイエット効果
さて、油といってもダイエットに向いている油と、そうでない油とがあります。ダイエットにもっとも向いている油は、「魚の油」です。
魚の油には「SRE-BP1(ステロール調節エレメント結合タンパク質)」と呼ばれるタンパク質を制御する作用があります。SRE-BP1(特にSRE-BP1c)には脂肪の合成を高めたり、肝臓でのインスリン抵抗性を引き起こしたりする悪い作用があるため、それを制御することによって、余計な脂肪が増えたり、インスリン抵抗が高まることを防ぐことができるのです。
また魚の油にはPPARαと呼ばれる転写因子を活性化する作用もあり、それにより脂肪の酸化(エネルギー化)を促すという効果もあります。


●CLA(共役リノール酸)
またCLA(共役リノール酸)と呼ばれるユニークな油にも、脂肪を燃焼させる作用があります。簡単にまとめると、
・ホルモン感受性リパーゼ(HSL)という脂肪燃焼ホルモンを活性化する
・リポタンパクリパーゼという脂肪合成ホルモンの働きを抑える
・カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼという脂肪をエネルギー化するホルモンの働きを活性化する
・前述のPPARαを活性化する
などの作用が挙げられます。特にCLAと魚油との相性は良く、できれば一緒に摂取したいものです。


山本 義徳

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