BFRトレーニングの可能性 ~バイブレーションマシンとの併用は

少し年配のトレーニーなら、幅広のベルトが付いた「振動マシン」が公営の体育館などに置いてあるのを見かけた記憶があるかもしれません。そのベルトをウェストに当てて振動させている太めのオバサンの姿も。

もちろん振動させるだけでウェスト周りの脂肪が減るはずなどないのですが、10年ちょっと前から「パワープレート」というプレートが振動するマシンがジムに置かれるようになりました。このプレートの上に載ってエクササイズを行うことで、3Dのバイブレーションが身体に伝わり、さまざまな効果をもたらすとしたものです。

パワープレートそのものの効果についてはハッキリしないところも多いのですが、個人的にはフォームローラーなどを利用して振動を加えることによって筋膜リリースに役立てることができると考えています。そして、実はほかにも有効な使いかたがあるかもしれません。

24名の若い男性を用いた実験。バイブレーションを加えてエクササイズを行う群とBFR群、その両方を行う群とに分けました。その結果、バイブレーションとBFR両方を行った群において、筋衛星細胞の分化と活性化が顕著に起こったのです。(※1)

バイブレーション・エクササイズは血行を改善する効果があり(※2, 3)、それがBFRと相乗効果を起こしているのかもしれません。

なおバイブレーションとBFR、どちらも骨密度を高める効果がありますので、これらを組み合わせることは骨粗しょう症の予防効果も期待できます。

ただしBFRトレーニングは注意して行わないと横紋筋融解症を引き起こす可能性があり(※4)、熟練したトレーナーのもとで行う必要があります。あまりにも強い圧力や強い強度、長時間に渡って行わせるトレーナーには注意してください。


※1:
One bout of vibration exercise with vascular occlusion activates satellite cells.
Exp Physiol. 2015 Dec 11. doi: 10.1113/EP085330

※2:
Whole-body vibration exercise leads to alterations in muscle blood volume.". Clinical physiology (Oxford, England) 21 (3): 377–82.

※3:
The effect of whole body vibration on lower extremity skin blood flow in normal subjects.". Medical science monitor : international medical journal of experimental and clinical research

※4:
Rhabdomyolysis after Performing Blood Flow Restriction Training: a Case Report.
J Strength Cond Res. 2015 Dec 15.


山本 義徳

Page Topへ