サプリメントつれづれ日記 第四十六段

柳原の邊に、強盜法印と号する僧ありけり。度々(たびたび)強盜にあひたる故に、この名をつけにけるとぞ。
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スミスさんが考案したスミスマシン、ハッケンシュミットが考案したハックスクワット、ラリー・スコットが広めたスコットカール、アーノルドが広めたアーノルドプレスなど、人の名前が付いたエクササイズは意外に多くあるものです。

スクワットは今でこそ股関節主導で行う人が多くなっていますが、昔は別名を「ディープ・ニー・ベンド」と言って、膝の屈伸運動だと捉えられていました。ベンチプレスというのもちょっとヘンな言葉でして、ベンチを手に持って押し上げているイラストの付いたタンクトップを若き筆者は良く着ていたものです。

「はじめに言葉ありき」と言いますが、少々の違和感があってもひとたび人口に膾炙すれば、それが正しいものだとして親しまれるようになります。逆に真実であり、善いことであっても、ネーミングが悪いと広まりにくいのです。
「ボディビルやっている」というと眉をひそめられますが、「ボディメイキングを頑張っている」というと応援されます。

さてサプリメントは「栄養補助食品」という意味であり、食事で摂りきれない栄養を補うというのが本来の意味合いです。しかしこれは食事だけで必要十分な栄養素が摂りきれるという幻想から来ています。必要十分量のビタミンやミネラル、適切なバランスの脂肪酸、各種アミノ酸などは、食事をいかに工夫しても摂取することは不可能です。

この意味で正しく言い換えるなら、「限界健康レベル達成物質」とでもいうことになるでしょうか。また眉をひそめられそうですが。

しかし「ビタミンB1を大量に摂る」というだけでも、過剰症がどうこうと言ってくる人はいます。いっそのこと、「ぽよよん1号」とでも改名してはどうでしょうか。
「ぽよよん1号をいっぱい飲む」というのなら、文句をいう人はいなそうです。「プロテインやっている」というと「筋肉増強剤かっ!」と勘違いする人もいますが、「ぽよよん3号を飲んでいる」だったら、むしろ「わたしにも頂戴!」と言われそうです。

筆者はバーサーカーの多くの商品のネーミングを手掛けていて、「バーニングマトリックス」や「アミノシナジー」、「フュージョンWS」、「リカバークエスト」などは自分でも傑作だと思っています。「エクストラバーン」というダイエットサプリメントも出していたのですが、数年後にグ〇コが「エキ〇トラバーナー」という商品を出し、またア〇ウェイが全く同じ名前のドリンクを出してしまいました。世界中を幸せにできそうです。
まぁどうでもイイのですが、特に気に入っていたのが「エクストラレップス」です。これはワークアウトドリンクで、クレアpIにプラスしてBCAA、HMBを配合したものです。残念ながら終売になってしまったのですが、いつかバージョンアップして復活させたいと思います。それまでに名前をパクられないといいなー


山本 義徳

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