血管を発達させるトレーニング

血管を発達させるトレーニング

血管の浮き出たカラダをつくるためには

血管の浮き出した腕をプニプニしたいという女性は、けっこう多いものです。また単に体脂肪の少ないカラダよりも、血管が浮き出したカラダのほうが迫力もあるし、あまり腹筋が出ていなくても絞れているように見えるものです。
絞れているのに血管が見えない人もいれば、あまり絞れていないのに血管が発達している人もいます。これはどうして違いが起こるのでしょうか。

まずは血液の量です。これは赤血球の量ではなく、貧血でも血液の量が多いということはあります。さて血液の中で一番多い成分は、もちろん「水」です。ですから脱水を起こしていると、血液の量も減りますし、血管も浮いてきません。
ボディビルコンテスト前に極端に水を制限してしまって、パンプもしないし血管も消えてしまったという失敗はよく犯しがちですが、まずは十分に水分を摂取しておくことが重要だと考えてください。

血液の量を増やすために、「グリセリン」を使うという方法があります。これは体内に多めの水分を留めておくことができるため、脱水予防には非常に効果的です。また血液の浸透圧を高めるため、血液の量を増やすことができるのです。
だいたい1リットルの水あたり、3gのグリセリンで十分な効果を得ることができます。

さて血管の役割は、栄養素や酸素を運ぶことです。つまり、「通常よりも多くの栄養素や酸素を運ばなくてはならない状態」になれば、血管は発達せざるをえません。
このような状況になると、血管の中では「VEGF (Vascular endothelial growth factor)…血管内皮細胞成長因子」というものが発生して、新しい血管を作り出します。

そしてVEGF遺伝子の働きを調節するタンパク質として、HIF(Hypoxia inducible factor)という転写活性化因子があります。これは「低酸素状態」に反応するのです。HIFはαとβの二つのサブユニットからできているのですが、普段はαが働いていません。しかし低酸素状態になるとαとβの両方が働くことができるようになるため、VEGF遺伝子が活性化されるのです。

低酸素状態にするトレーニングといえばBFRトレーニング(血流制限トレーニング)が真っ先に思い浮かびますが、普通の方法でも十分に可能です。ノンロックで筋肉に継続的な緊張を与え、反動を使わずゆっくりとやるようにしましょう。レップスとしては20レップス以上を。キツくなってきたら数秒休み、すぐに再開して残りのレップスをやり切ります。

筋肉よりも血管を発達させたいのでしたら、それほどオーバーワークに気を使うこともありません。普段のトレーニングに追加して、ハイレップスかつノンロック、軽重量で効かせるセットを数セット行うだけで、思わず触りたくなるようなプリプリの血管が腕に浮き出てくるかもしれません。


山本 義徳

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