コラーゲンのヒミツ Part 3 コラーゲンを合成するトレーニング法とは

コラーゲンのヒミツ Part 3 コラーゲンを合成するトレーニング法とは

コラーゲンの合成能力を高める栄養摂取についてPart 1 とPart 2で紹介してきましたが、実は「コラーゲンを合成しやすいトレーニング」というものも存在します。
それが「エキセントリック・トレーニング」いわゆるネガティブです。

ネガティブ及びストレッチ刺激によってc-fos やc-jun、MGFなどの成長因子が発現するということはこれまでに何度も紹介しており、だからバルクアップの際にはネガティブやストレッチエクササイズを重視するよう、推奨しています。
しかしそれだけでなく、コラーゲンの合成能力もこういったトレーニング法によって高まるのです。

Increased mRNAs for procollagens and key regulating enzymes in rat skeletal muscle following downhill running.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10370063

Eccentric training improves tendon biomechanical properties: a rat model.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22847600

Eccentric rehabilitation exercise increases peritendinous type I collagen synthesis in humans with Achilles tendinosis.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16787448

ここで紹介した論文では、「腱」の修復がネガティブトレーニングによって促進され、コラーゲンの合成や血管の生成が高まったとされています。アキレス腱断裂などに悩まされているアスリートは、リハビリのある段階でネガティブエクササイズを取り入れていくべきかもしれません。
また、通常時からネガティブトレーニングを適宜採用することによって、怪我をしにくい強靭な腱をつくりあげることが可能になると思われます。

ただし問題はオーバーワークです。ネガティブエクササイズは容易にオーバーワークとなるため、やり過ぎはかえってケガの原因となることも。
上で紹介した論文では、筋コラーゲンのmRNAレベルは運動後12時間から4日後にかけて上昇し、コラーゲン生成の活性化が起こった。しかし14日後におけるコラーゲン組織内濃度は変化しなかったとのこと。トレーニング頻度を考えるうえで、参考にしてみてください。
なお面白いことに、ダメージの観察されなかった筋においても、同じ傾向が見られたということです。つまりトレーニングしていない筋肉や腱においても、ネガティブトレーニングの刺激が伝わり、コラーゲンの合成が高まったのです。
怪我をした場合は、怪我をしていないところをネガティブトレーニングするだけでも、もしかしたら効果があるのかもしれません。


山本 義徳

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