漢方薬とサプリメントを組み合わせてみよう! Part 2

漢方薬とサプリメントを組み合わせてみよう! Part 2

今回はダイエットに効果的な漢方薬とサプリメントの組み合わせについて紹介しよう。TVでも良く宣伝されているダイエット用の漢方薬と言えば、「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」が有名である。商品名はナイシトールとかコッコアポ。
しかしこの方剤は非常に限られた証(体質)の人にしか効かない。具体的には「表寒・裏実熱」証と言って、悪寒や頭痛がしたり(表寒)、喉が渇いたり目が充血したりイライラして便秘したり(裏実熱)の症状がある人だ。
また麻黄(まおう マオウぞく、麻黄属、麻苧属、学名: Ephedra, エフェドラ属とも)が入っているので、ドーピングチェックを受ける人はNG。そして大黄(だいおう)や芒硝(ボウショウ)が含まれているため、これで腹をくだしやすい。かなり便秘に悩まされている人で、ちょうど良いくらいである。そもそも、この方剤はもともと便秘薬とか風邪薬として使われていたものなのだ。

ではダイエットには何が良いのか。これも証によって異なってくるのだが、多くの人に「九味半夏湯加減方(くみはんげとうかげんぽう)(へんせき)」が効くようである。かなり前からメールパーソナルでは紹介しているが、もう公開してもいいだろう。「整形外科領域疾患患者に対する九味半夏湯加減方(漢方由来処方:製品名・扁鵲(へんじゃく)) 投与前後の体内各部位脂肪量変動と効果」というタイトルで論文も発表されている。なお論文の結果では上半身への効果が大きく、下半身にはあまり効果がないようだ。

またアレルギーやアトピーに悩まされていて(体内に炎症がある)、腹が張り気味、喉が乾きやすいような人には、茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)が効くかもしれない。
水肥りの人は、防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)が効きやすい。これらはそう副作用もないが、ともあれ、詳しくは漢方薬局に行って相談して欲しい。あまり詳しく解説するわけにはいかないので。

ただし本格的な漢方薬局に行くと、一種類だけではなく、数種類を飲むように勧められる可能性がある。できればその指示に従ってほしい。これは決して店が儲けようとしているのではなく、漢方というのは(正確には中医学だが)本来、数種類のものを飲むのが基本なのである。
まずは病気の直接的な原因を排除する方剤、そして内臓の機能を調整する方剤、最後に気や腎(前回の解説を参照のこと)、血液、水などの状態を整える方剤。この三種類が本来は必要となるのだ。

上で紹介したものは、内臓の機能を整え、気や腎、血液、水の状態を整える作用がある。これに「直接的な原因を排除」するものを追加すれば良いことになる。すなわち消費カロリーを増やし(運動、カフェイン、カプサイシン、EGCG、ホルスコリンなど)、摂取カロリーを減らす(食事制限、吸収阻害系サプリメントなど)こととなる。

さらに追加で筋細胞のインスリン感受性を高めたり(αリポ酸、クロム、シナモンなど)、成長ホルモンの分泌を高めたり(アルギニンやシトルリン、αGPC摂取、BFRトレーニングなど)、脱共役作用のあるもの(これはメルマガでのみ紹介)を摂取したりすれば、脂肪燃焼はかなり上手くいくはずだ。


山本 義徳

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